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新装なったシアタークリエで見た寺島しのぶと内野聖陽の「私生活」 [演劇]

2008-10-27.jpg(意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)秋の露が袂にたくさんついています。貴方を長い夜の間飽かずにまっていたので、月まで宿っているほどに。
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新装なったシアタークリエで見た寺島しのぶと内野聖陽の「私生活」

 年に何回かは前の前の職場の芝居好きの友だちと連絡しあっては芝居を見るのが楽しみ。前回は玉三郎の義経千本桜がタッチの差で売り切れ、仕方なくシネマート六本木でチョン・ドヨンとソン・ガンホの映画「シークレットサンシャイン」にしたら、とっても面白い映画だった。

 今回は新聞でチラッと見て、早速チケット購入。寺島しのぶは永井愛作・演出の「書く女」での樋口一葉役が見事なできでいいなと思ったのと、内野聖陽は蝉しぐれの文四郎役がぴったりで、その後も時代劇の彼しかしらなかったけど、現代劇ということで楽しみにしていた。
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 イギリスのノエル・カワードが1930年に書いたもので、大喧嘩して別れて5年目の元夫婦のアマンダ(寺島)とエリオット(内野)は、それぞれの再婚相手(橋本じゅん、中嶋朋子)との新婚旅行で偶然出会い、手に手をとってホテルより逃げ出すまでが1幕。

 2幕目は、パリに逃げた二人が最初は甘い時を過ごすが、すぐにささいなことから口喧嘩を始め、再び怒鳴りあい、ぶつかり合い、壮絶なバトルを繰り広げる。そこへ二人を追って再婚相手が現れて……。

 こんなに結末の読めない劇は初めてで、気が合って愛し合っているらしいことはわかるけれど、ああ、そこまで言ってはというところまで言ってしまって、翌朝旅支度をし、もう二度と会いませんというふうに話が進展していく。

 9時40分が終演の時刻だとわかっているので、見ているほうが、ええー、あと何分かでいったいこの話は結ばれるにしても、別れるにしても、一体どう結末がつけられるのだろうと心配してしまった。

 あっと驚く幕切れで、まんまと作者、演出家(ジョン・ケアード)、役者さんにしてやられてしまった。

 前はたしか芸術座だったかなと思うけど、いつのまにかシアタークリエという名前の都会風の劇場になっていました。


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コメント 6

ぺんちゃん

味のある役者さんのスピード感ある劇のようですね。(’’ )。
TVドラマとは違った緊張感で面白いんでしょうね。
by ぺんちゃん (2008-10-27 06:34) 

こうちゃん

中嶋朋子、綺麗になりましたね。
by こうちゃん (2008-10-27 14:07) 

yamagatn

映画って本当にいいですよね^^
内野聖陽さんは昨年の大河ドラマの
風林火山で好きになった役者さんなのです^^

by yamagatn (2008-10-27 23:38) 

moz

観劇、お好きなんですね。良いご趣味ですね ^^
読んでいて、とっても話の続きが気になります。で、どうなっちゃったんですか?
その二人(笑)。
by moz (2008-10-29 05:21) 

quartier

ぺんちゃんさん
なんでも生はいいと思っているほうです。たとえ小学生の学芸会で
あっても。けっこう感動します。

こうちゃんさん
今回のはちょっとそんな役回りでしたけど。あまりにもしのぶさんが
素敵で。

yamagatnさん
もともと舞台俳優なんですね。寺島しのぶと同期だということでした。
by quartier (2008-10-29 09:47) 

quartier

mozさん
お答えします。バトルの翌朝、アマンダとエリオットは旅行服に着替え別れて出て行こうとしますが、止められて朝のお茶を4人で飲み始めますが、些細なことから二人を追ってきたビクターとシビルが口喧嘩を始め(二人を探して何日間か一緒に過ごしたという設定)、あれよあれよという間に大喧嘩に発展し、あっけにとられたアマンダとエリオットは手に手をとってその場を逃げ出す。残った二人は壮絶なバトルの末抱き合うところでエンディングでした。
by quartier (2008-10-29 10:03) 

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