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「梅ケ枝の手水鉢、叩いてお金が出るならば~」 [昭和30年代]

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(意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)水無瀬の離宮から見渡せば、山麓は春霞で水無瀬川の夕暮は何とも言えない風景だ。枕草子の「秋は夕暮」というこをと信じていた私は今まで何を考えていたのだろう。
http://home.cilas.net/~jikan314/shinkokinwakashu/kanbetu/01/0036.html

「梅ケ枝の手水鉢、叩いてお金が出るならば~」

なかなか取れない国立劇場の文楽の切符を取ったのに、田舎のお母さまが具合が悪いということで、急きょ帰省することになったため、私にチケットが回ってきた。

居眠りしないように、前の晩たっぷり眠って向かった40年ぶりの国立小劇場の文楽「ひらかな盛衰記」はなんとも魅力的なものでした。普通のお芝居に比べて男性の数が多く、今まで行った中では一番年齢は高かった。

義太夫と三味線は段ごとに変わり、それぞれの違いが味わえるぜいたくなもの、舞台の両側に字幕が出るのでずいぶんわかりやすい。最初は男中心の話が進むが、ヒロインの千鳥がけっこうはっきりものを言うので面白い。

後段になり、勘当になった梶原源太景季の呑気な若殿を支えて遊女に身を落とす梅ケ枝(千鳥)が源太のために300両を工面するのに悩みぬくシーンで、脳裏に浮かんだのは「梅ケ枝の手水鉢、叩いてお金が出るならば~」のフレーズ。ああ、これだったんだ。染み込んでますねえ、DNAに。
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