叔母との旅・青山円形劇場★ [演劇]
意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)水の中にある沼を包んでいる岩垣のように、面には出ないで貴女への思いを包み隠しているのに、どうしてその間から水が漏れる様につい私の袂が涙で濡れてしまうのでしょうか。
叔母との旅・青山円形劇場★
前の前の職場の同僚と年に1回は誘い合ってお芝居を見に行く。前回、永井愛さんの時は、急にいけなくなり、彼女は姪と行ってくれた。一緒の職場の頃、メーデーに姪を連れてきて、叔母さんの後ろに隠れていた小学生が28歳になったのには驚くけど。
今回は、シス・カンパニーの「叔母との旅」を見に行くことになり、現地集合。少し早めに着いたので、青春時代を過ごした近くをぶらつく。「青山ケンネル」変わらない。花屋さんはなくなったかな。確か本屋さんがあったけどと探すと、ちょっと奥まってるけど、ありました。
ウイメンズ・プラザがこんなところに引っ越したとは、全然知らなかった、とっくの昔とのこと。でも40年前と通り自体はさほど変わっていない。そこでグレアム・グリーンと来れば、舞台が整った感じ。
円形の舞台に出演者は4人、その4人で20役以上をこなす舞台は、最初はとまどうけど、達者な役者さんの織り成す空間にいつか引き込まれ。私には最後の段田安則さん扮する叔母オーガスタの、今だけはこのステップに酔っていたいと踏む姿にぐっときてしまった。