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夏の思い出★ [家族のこと]

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意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)夏越しの禊ぎを終えた川の瀬を見ると、解いていた夕暮れの紅のような御贖(みあがも)の衣の紐を結び、日も夕暮れとなって罪穢れを乗せた波が流れて行きます。

夏の思い出★

「季節の無い町に生まれ…」た人には気の毒だけど、田舎で生まれ育った者には、夏は特別だ。家にはクーラーがあるわけではないけれど、お座敷の縁側にいると、涼しい風が吹いてくるし、「怪人二十面相」なんて、寝転がって読んでいると寒いくらい。

夏休みになると、待ってましたとばかりに、親戚巡りを始める。手始めは隣町にある母の実家へ。従兄弟達が集まっていて、トランプをしたり、ゲームをしたり楽しい日々が過ぎる。スイカを切るのは一家の長の役目、祖父の周りに孫たちが群がって一番大きいのはどれか鵜の目鷹の目。

今度はそこから従姉妹の伯母の実家へ一緒についていく。酒造元で、大きな大きな玄関を入ると、酒樽が並んでいて、天井が高く、中二階のようになっていて、家の中を探検するだけでワクワク。若い住み込みのお兄さんたちがカッコいい。

昼間はどじょうを採ったりして遊ぶ小川が、夜には、蛍が乱舞する。永遠に続くかと思われた時間もすぐに過ぎて、でも頬をなでる風と思い出はいつまでも胸の中に。

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共通テーマ:日記・雑感

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