もう行くことのない先祖墓★ [家族のこと]
意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)長年に渡って貴女を思い続けた甲斐があって、当てのない空にも風が吹くように貴女から手紙を頂くことが出来ました。
もう行くことのない先祖墓★
今年はまだ帰っていない私の故郷は佐賀県の片田舎。JR九州の第三セクターへの移管問題で揺れる長崎本線長崎行きの特急に乗ると、約1時間ほどで肥前鹿島駅に着く。
駅前から武雄行きのバスに乗って田舎道を20分ほど行くと、丁度武雄との中間あたりに今は嬉野市に市町村合併した塩田町があらわれる。
鹿島駅前に嫁いだ妹の家があるので、だいたいは何時についても妹が車で送ってくれるか、父が車で迎えに来てくれるので、そのバスにはもう10年ほど乗っていないので、一体その祐徳バスが運行しているのかどうか知らない。
小学校の頃はお盆になると、鎌を持ち、やかんに水を汲んで、2キロほど離れたところにある先祖墓にお掃除兼お参りに行ったものだ。道無き道を前年の記憶をたよりに分け入って行くと突然現れるのがいつも不思議だった。