一人暮らしの女性たち・K子さんの場合★ [友だち]
意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)夜明けの荻の上葉のに付いている露を見ると、やや肌寒くなって秋になったことがわかる風が吹いています。
一人暮らしの女性たち・K子さんの場合★
子ども一人設けながら、若くして離婚し、女手一つで息子さんを育てて来たK子さんも、「一緒に住もう」と言われながら、気ままなひとり暮らし。
週に1回の麻雀、音楽教室でクラシックやオペラの勉強。講師は息子さんで、勉強の後はアパートで親子の食事会。
本を読むのが大好きで、図書館の常連。今の悩みは周りのお友だちがだんだん、認知症やご病気になられていくこと。この頃、たまに年を取ることへのぼやきが出るようになりました。
タグ:オペラ
一人暮らしの女性たち・Y子さんの場合★ [友だち]
意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)夏の暑かった時は、手も怠くなるほど煽いでいた扇も、置いた場所を忘れるほど秋の涼しい風が吹いてくるようになりました。
一人暮らしの女性たち・Y子さんの場合★
82歳のH子さんは長年患われたご主人の看護に尽くし、亡くなられた後は、大きな家に一人暮らし、西に東にありあまる行動力は国内に収まらない。
ご主人の存命中、だいたいの海外旅行はお二人で行かれたので、一味違ったツアーに参加されています。それも一人で。
息子さんからは一緒に住もうと催促されているため、一人でもちゃんと暮らしていることを証明するため、具合が悪くなっても、決して息子には知らせないとか。
その気持ちもわかります。
タグ:一人暮らし
一人暮らしの女性たち・H子さんの場合★ [友だち]
意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)秋が来たと松吹く風も知らせています。必ずしも秋をまず知らせるのは荻の上葉だけとは限らないものですね。
一人暮らしの女性たち・H子さんの場合★
82歳のH子さんはご主人が早く亡くなり、以来、大きな家に一人暮らし、息子さんお二人は近くに独立して暮らしている。
年を取ってから老後のためにと始めた麻雀と囲碁を中心に、難病を抱えながら、毎日忙しく日々を楽しく過ごしておられる。
近くに住む息子さんが、月に1回は映画に誘ってくれるそうだ。ご主人の仕事の関係で若い頃にアメリカで暮らし、帰国してからは高校で英語の先生をされていた関係からか、だいたい洋画で、先日は「私の中のあなた」を見たと聞いた。
それはわかるけど、昨日会ったら、「This is it」を見たと聞いて、けっこう驚いた。
ネズミ君とご対面★ [友だち]
意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)別れはいつも嘆きが絶えることが無いが、秋の夕暮れの別れとなればさらに悲しみがましてきます。
ネズミ君とご対面★
麻雀仲間のK子さんはモルタル2階建てのアパートの1階に住んで10年。これまでついぞネズミの影も見たことがないのに、最近突然水洗便所に溺れているのを発見。
早速不動産屋に除去を頼むと、ネズミ捕りの薬か何かを置いて終わり。ところが余計ネズミの運動会は激しくなった。K子さん曰く、「仲間がしっかりしろと集まっているのだろうか」。
さて、今日のこと、ふと窓から外を見ると、なんと網戸越しにネズミが部屋の中を覗いていて、ご対面。人間相手なら大概のことでは驚かないK子女史も、これにはびっくり。
一体、昼間から、そんなところにネズミが現れるなんて信じられますか。誰が毒団子を仕掛けたのか見に来たのでしょうか。永遠の謎です。
タグ:ネズミ
その計算機は?★ [友だち]
意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)秋になると、もの悲しさで流す私の涙が夕霧となって、袖以外の草葉に溜まっているのですよ。
その計算機は?★
82歳のK子さんとの話は、時にいろんなものが飛び出す。
台湾の小学校の同窓生の中に甥がユーミンの旦那さんという人がいるとか、同窓生の中に著名な学者さんがいるとか。長年秘書をしていた着物作家の方との交流など。
今日は、たまたま、「わら半紙」を知ってるか? という話になり、もちろん知ってますと答えると、昔、仙台で役所に勤めていた頃、役所の文書をガリ版で削って書き、それを「わら半紙」に印刷していたとのこと。
そして、手動式の計算機の話が出てきた。どうも話を聞くと、チェックライターをイメージするんだけど、数字を入れて、かける3だったら、ハンドルを3回回すそうだ。
インターネットでいろいろ調べて見たけれど、なかなかこれだという映像が出てこない。うーん、見て見たい。
真菰と猫斟酌★ [友だち]
意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)繁った草には露が付きやすいというわずかな縁を約束として、深草の里を忘れずに秋は来てくれた。
真菰と猫斟酌★
年配の方と牌を囲むと、なかなか勉強になります。
今日は、K子さんが真菰竹を作って来てくださいました。日本にはなく、台湾のお友だちからもらったので作ったとおっしゃっていましたが、インターネットでみたら、日本でも採れるそうです。一見竹の子かシナチクに似た感じで、おいしかった。
猫と犬の話になって、犬は人間の言うことを聞くけれど、猫は言われたとおりにしようとはしない。ねこじんしゃくという言葉があり、餌を与えても無関心を装い、人間がいなくなったらぱくつく猫の習性になぞらえて、本当は欲しいのだけど妙に遠慮する子どものことを言うそうだ。
戻って来た葉書★ [友だち]
意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)夏のうちに訪れたいと思っていた摂津の生田の森に秋が来たんだな。
戻って来た葉書★
好きで引き受けた高校の学年同窓会の事務局。3年前に還暦の会が故郷の町で開催され、東京からも10人ほどが参加した。
2日目のオプションが竹崎カニを食べる会で、懐かしい多良の海の側の観光ホテルまでバスのミニ旅行。カニを食べた後、お風呂に入っていると、酔っ払った還暦のおじさんたちはお風呂から海にドッブーンのはしゃぎぶり。
つい、調子に乗って、「3年後には東京で会いましょう」なんて言っちゃって。その頃はけっこう暇だったけど、なぜか、今仕事に追われて青息吐息。
やっと出した事前調査のアンケート葉書。住所不明の未達で何枚も戻ってくる。
もう還暦も過ぎたというのに、友よ、どこをさまよっているの。
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上田敏が工専の先生だった? [友だち]
意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)夏越しの禊ぎを終えた川の瀬を見ると、解いていた夕暮れの紅のような御贖(みあがも)の衣の紐を結び、日も夕暮れとなって罪穢れを乗せた波が流れて行きます。
上田敏が工専の先生だった?
金曜日の4時過ぎは一時事務所が賑わう。パソコンの出張授業に出かける前の時間調整に寄るパソコンの先生S氏や、近所に住む麻雀仲間の老婦人のK子さんや、大家の娘さんが集まり、世間話に花が咲く。
連れ合いが読んだ五木寛之の「人間の運命」を、K子さんに丸投げして、「これ読みます?」と渡したら、亡くなったお父様が大変な親鸞の信奉者で、学生を集めては歎異抄の読み解きをやるほどだったとかで、「読んでみよう」と言ってくれた。
そんな話から、S氏が、「僕の工専の時の先生に上田敏がいた」と言い出した。歴史の中の人が突然飛び出して来た感じで、好きだった「わすれな草」の訳詩や「山のあなたに」「落葉」などが思い出されて、心がふわっとなった。
でも、どう考えても時代が合わないと思ったら、案の定1916年に亡くなっている。
彼の先生は一体誰?
ローズマリー、くちなしの香り [友だち]
意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)田んぼで働く農夫の着物の裾がどれほど濡れているのだろう。雲の切れ間も見えない頃の五月雨の中で。
ローズマリー、くちなし
お友だちのM子さんはガーデニングが趣味で、お庭にたくさんの草花、なかでもハーブが今を盛りに茂っているようだ。
先日の会合にローズマリーを持ってきてくれて、今それが事務所に、台所に、いい香りを放っている。
ローズマリーの香りに酔っていたら、今度は麻雀仲間からくちなしの花が届いた。
ご満悦の私の隣で、事務所の男連中曰く、「なんか変なにおいがする」。
新橋駅前のSL広場の待ち合わせ [友だち]
意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)私もまた、なぜだかわからないまま、六日の今日も袂に包みきれないほどの涙で、泣き声を出し続けています。
新橋駅前のSL広場の待ち合わせ
昨年11月からバリ島に夫婦でロングステイに行っている高校の同窓のE氏が検査で帰国したのを囲んで、一杯やることになり、新橋の飲み屋に集まった。
まず、駅前の広いSL広場に3時頃行くと、けっこう待ち合わせ風の人たちが佇んでいるが、私たちと同年ぐらいかちょっと上のグループが圧倒的に多く、若い人たちは少ない。
時間になって行ったさくら水産とかいう飲み放題で3800円のお店も、客はほとんどそんな風。
何人かに一人は75歳以上という現実をまざまざと感じた土曜の昼下がりでした。