トヨタのパッソ（PASSO）でさっそうと★ [友だち]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）春風が吹くよりも私の涙が勝っています。どうやらこの涙の水源では、この春雨に加え、凍っていた思いが溶け出したのだろう。
トヨタのパッソ（PASSO）でさっそうと★
月1回の女性の麻雀会。会場は私の家で、いつも小金井に住む82歳のH子さんが、自宅から車で来て、途中萩山でお友だちのやはり82歳のK子さんを拾って、美住町の我が家まで、だいたい６キロぐらい。
赤い乗用車に乗ってらして、いつも見える時間には下に降りて、玄関で運転を交代してお客様用の駐車場に留めるのは私の役目。
そろそろ来るかなと、玄関で目をこらしていると、全く違う人と思いきや、新しいトヨタのパッソから降りてきたのはH子さん。
「あと、１，２年は乗れるかなと思って、新車を買ったの」とおっしゃって、つきにつきまくって、一人勝ちのH子さんでした。
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君は誰かね？★ [友だち]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）どうして近衛府の上司ばかり心をかけて、下官の私にはかけてくれないのですか。
君は誰かね？★
田舎の父の米寿の祝いに、父のボケ具合から、長女の娘婿の名前が辛うじて出てくる今年が最後のチャンスだから、夫婦で佐賀に帰る話しをやはり80代の女性としている時のこと。
「娘婿のことがわかるかわからないかぐらいは大丈夫よ」という。つい最近の話だそうですが、彼女が高校生の時、3歳年上の家庭教師の東大生が彼女に夢中になり、3日にあけずラブレターの嵐だったそう、それこそダンボールにいっぱい。
その後それぞれに結婚して、子どもも孫にも恵まれて、同伴者に先立たれて80代。それでも彼の恋心は変わることなく、何かの機会を見つけてはラブコールは絶えることはなかったそうです。
さて、つい先日のこと、何日に伺いたいと留守電に入っていたので、その日の都合などについて、折り返し電話をしました。こちらの名前を言うと、「君は誰かね？」との返事が返って来ました。
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タグ：ラブレター
ネルちゃん、ナナちゃんさようなら★ [友だち]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）お互い一緒の想いであると貴方が打ち明けてくれなければ、私は人知れず独り言を言って暮らすところでした。
ネルちゃん、ナナちゃんさようなら★
お友だちの家の猫、19歳のネルちゃんが天に召されました。拾い猫のネルちゃんは、まるで丹下左膳のように顔に傷がありましたが、とても静かな、風格のある猫ちゃんでした。
昔はよくうちのミーシャを連れて遊びに行くと、ナナ（やはりメス猫でネルより年下）と、変な年下のうるさいオス猫が来たとばかりに、梁の上のほうに避難しては嵐が過ぎるのをまってる風情でした。
犬もそうでしょうけど、猫も飼う前は（田舎の家には当然のように猫も犬も鶏もいたけれど）、どの猫も同じに見えたけど、それぞれほんとに個性がありますね。
年下のナナちゃんが去年先に亡くなりましたが、ふんわりとした毛が特徴の彼女は、けっこう気が強く、元気なキャラクターでした。ま、ちゃんと次が控えていて、リリーとココがいますからＮ家も寂しくはないでしょうが。しかし、Ｎ家の猫の名前だけ聞くと何かと思いますね。
タグ：猫
最近知ったこと★ [友だち]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）野原は、いまだ草は浅く、茂ってはいないが、浅香の沼で刈り取ったかつみ草（マコモ又は花菖蒲）は、かつて見たままに茂っているころだろうか。
最近知ったこと★
子どもの頃から、百人一首を覚えたり、虹の色の順番を覚えたりするのが好きで、周りの友だちに、あなたは変なことを知ってるわりには、みんなが当然知っていることを知らないと言われたものでした。
最近知ったことに、蛍光灯の遠隔操作のことがあります。お布団で寝ながら本を読んでいて眠くなり、ああ、このまま眠れればどんなに幸せか、でも蛍光灯を消すために、一瞬起き上がらなければならない。
前は例の伸縮自由の長い紐を付けておいて、寝たままの姿勢で紐を引っ張ればよかったので、まだましだったけれど、猫を飼いだしてからはそれもならず。
そんな話を友だちのN子さんにしたら、「リモコンのスイッチ、とっくの昔に出てるよ」と言われ、がっくり。
最近買った自転車で、夕方、さあ帰りましょうと、ランプを点けようとしたら、どこを押しても引いても点け方がわからず、遵法精神旺盛な私としては、おまわりさんに遭遇したときの言い訳を考えながら、自転車に乗ったら、なんと勝手に点いたのです。
80年前の若い女性の洋行★ [友だち]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）白露の玉で結ったませ垣の内に光が差し、露の輝きまで加えて美しい撫子の花が咲いています。
80年前の若い女性の洋行★
麻雀仲間のK子さんの話はいつも面白い。現在82歳の彼女の、今は亡きお母さんの話だけど、彼女が生まれる前にご主人と一緒にヨーロッパを旅行した時の話だから。
当然その頃は船で行くわけですが、ご主人は留学中で先に行ってるわけですから、一人で息子2人を兄弟や親戚に預け、横浜あたりから船に乗ったのでしょう。ご主人が心配で上司に道中のことを頼んだそうで、丁度パリへ行く、役人さんか何かに頼んだらしい。
その役人のF氏は一等船室で一人部屋、彼女は二等寝室の2人部屋。なんと、一緒の部屋の女性はあの新渡戸稲造さんの秘書で一緒に洋行中だったとか。
そして、若い軍人さんや留学する人たちは男性ばかり、その中に、楚々とした25歳くらいの女性の一人旅はめだったことでしょう。
老人会デビューは麻雀で★ [友だち]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）初瀬山は桜が散り春が暮れようとしているが、花と見紛った雲は峰にまだ残っています。
老人会デビューは麻雀で★
今年82歳のK子さんは老人会にどうも馴染めない。70過ぎまで女流作家の着物販売の仕事でビシバシやっていて、たくさん本も読むし、5年前までは車の免許の更新もバッチリ、外国旅行、国内旅行とほとんど行ってないところはないぐらい。
70歳からヘルパーさんをやろうと有償家事援助サービスカルティエおばんさんに参加して私と知り合ったぐらいだ。それでも、寄る年波には勝てず、やっと老人会なるものに参加してみたが、得意の日本舞踊も、ちょっとひざが痛いので無理。
老人会の会長さんの奥さんとの雑談で、麻雀をやるということを言ったら、さあ、大変、是非教えて欲しいと言われて始めたのが今年の2月、それが今や麻雀倶楽部ができて、集会室で毎週３卓を囲むまでに発展したそうだ。
全くの初心者の人から、ある程度打てる人までレベルがバラバラで、勝手に牌をつもってきて、どうかすると、人の牌にまで手を出す人もいて、油断もすきもならないらしい。汗をふきふき、懸命に教えているK子さんの姿が目に浮かぶ。
風格のない猫 [友だち]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）暮れてゆく春の行き着く先はしらないけれど、霞の中に落ちて行くように下る宇治の柴を積んだ舟の行き先はわかります。
風格のない猫
お友だちのK子さんが飼っていた猫の中には絶対に食べ物に手を出さない風格のある猫もいれば、当然風格のない猫もいたそうです。
やっぱり拾われて来た三毛猫で、身体が小さく、いつもいるかいないかわからないような静かな猫だったそうですが、お客様が来て、歓談しながら食事をしていると、いつの間にかぴったりその客の横にいて、箸でつまんで話している客の持っているお箸から刺身のトロなどをすばやく取り、いざ口に入れようとしてないのに気づくことなどあったそうです。
俯いて、手だけさっと出して物を取る猫独特の仕草を真似るK子さんの様子がなんとも可笑しくて、まるでサザエさんの漫画を見ているようで、思わず大笑いしてしまいました。
タグ：猫
「お客さん、叩かないで下さい」 [友だち]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）待ってくれと言っても止まらないものと知りながら、無性に惜しい気がします。春の別れは。
「お客さん、叩かないで下さい」
九州から久しぶりに上京してきたおばさん３人組（50代、60代、70代）。羽田から都心に向かうべく電車に乗るために切符を買いました。
さて、改札口へ来ましたが、切符を入れるところが見当たらない、周りを見ると何やら叩いている風、真似してパタパタ叩いて見ました。
早速駅員さんが飛んできました「お客さん、お客さん、そこは叩かないで下さい」。あのスイカやパスモのカードを当てるところを叩いていたんですね。
人のことは言えません、この前スイカのカードをうっかり切符のところに入れてしまいましたものね、私。
バリのハッピー・リタイアメント [友だち]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）明日からは夏なので、滋賀の花園は誰が訪れるというのだろうか。滋賀は、春の桜の名所の故宮なのだから。
バリのハッピー・リタイアメント
60歳で定年になるやいなや、いや、それより前に視察に行ったりして、準備万端老後海外生活をスタートさせたE夫妻。もう早１年半になるとか。
先日、１ヶ月ほどヘルニアの検査で帰国し、何人かで集まり近況を聞きました。写真もいっぱい見せてくれましたが、真っ青な海のそばの、現在は１軒屋に住んでいて、運転手さんとメイドさんもいるとか。
テニス、釣り、たまにボランティアで木を植えたり、同じ日本からのご夫婦たちとパーティをしたり、麻雀をしたりの生活だそうです。
何にもやることなくて、きっとぼけるよと言ってたけど、そんなこともなく、充実した楽しい生活のようです。一点困ることと言えば、常に30度以上で暑いことだそうです。
タグ：バリ ハッピー・リタイヤメント
ドアの向こうの笑顔の人は★ [友だち]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）この奥深い山では、日が暮れれば道を往来する人もなくなり、テイカカズラが散る峰の嵐の音ばかりです。
ドアの向こうの笑顔の人は★
何気なく人の気配を感じて、事務所のガラス戸の外を見ると、サラリーマン風の男性。丁度発送に馬力をかけなければいけない午後３時過ぎなので、「あら、営業の人かしら」とドアを開けると、ちょっと違う雰囲気。
なんと、ン十年前の田舎の小学校の同級生だったのです。
10月頃、見慣れぬ名前のメールを開けると、田舎の町の「塩田会」のお誘いのメール。それも前日だったので、とても都合がつかず欠席。それは少し先輩の方からのメール。その後、訪問して下さった方とお電話では話したものだった。
私自身は小学校だけ、その久間村の（くま）小学校を出て、中学からは鹿島市へ、祖父の家に同居しながら鹿島市の中学校、高校へ進んだ。
今から考えると要するに越境入学で、他にも何人か近隣の小学校から越境していたらしい。私自身は実際に親元を離れ、居を変えて、転向したので越境という意識はまるでなかったけれど、やっぱり越境は越境だ。
市の中学校の国語の最初の授業を受けて、全員がすらすらと読めるので、度肝を抜かれたことは、今でも鮮明な記憶だ。
タグ：越境入学
