ジョン・ハート「ラスト・チャイルド」★ [本]
意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)難波潟の短い葦の節の間のような短い間も逢わないで過ごせというのですか。今の私にはできそうもありません。
ジョン・ハート「ラスト・チャイルド」★
若い時ははランキングに全く興味がなく、ベストセラーというと敬遠するほうだったけど、年を取ると、そういうとんがった所はサラリとなくなって、皆さんが面白いというものはきっと面白いだろうと考えるようになった。
今年一番のミステリーと「週刊文春」お薦めのジョン・ハート著「ラスト・チャイルド」を読み始めた時は、「どうして人はこの本に惹かれたのだろう」というほうに興味があった。丁度三上博史の『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』をお台場のZOOに見に行ったとき、若い女性たちの熱狂振りに驚いたように。
だいたい主人公に感情移入して読むほうだけど、最後の最後まで、回りの登場人物への違和感の根拠がつかめずに、引っ張っていかれ、私の感性が摩滅しているせいかしら、この小説がおかしいのかしらと、久しぶりの知らない作家のはだざわりにとまどった。
作家本人が、「ゴシック小説」と言っていて、そもそもその言葉を知らなかったので、お話にならないけれど、2回目は相当面白いだろう!5年後に生きていたら読もう。他の作品も読んでみたい。
RPG★ [本]
意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)私でない人に貴方は心を尽くしている(筑波山)。その人にわからないように通うこともできないのか。
RPG★
また、このごろ、宮部みゆきさんにはまっていて、立て続けに、「楽園」「模倣犯」を読んで、「RPG」。なんというのか警察もので、知り合いの(?)刑事さんが出てくる。それが逆に作者の手だったのかもしれない。
最後の最後まで、しかけられたのがわからず、タイトルと合わせて、いっぱい食わされてしまった。
この最後にタイトルの意味が生きてくるというのは、心にくい演出です。ひっかかったのは私だけで、ほかの方はお見通しかもしれませんが。
読みながら、ちょっと違和感を感じたところが、伏線だったようで、すぐに頭から読み返して、二度楽しんでいます。
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山本周五郎さんと奥脇姓 [本]
意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)柴の戸を閉じると、今まで指していた夕日の影も跡形もなく消え、春も暮れかかって、わずかに山の端の雲に春の名残のような明るいところが見えます。
山本周五郎さんと奥脇姓
ディック・フランシスシリーズの二度目読みを終わり、現在山本周五郎さんの二度目読みに入っています。やっぱりほとんど覚えてなくて、新鮮で面白く、自分が年取った分だけ味わい深い。
「人情裏長屋」は短編集で、時に笑ったり、ぐっと来てポロリとしたり、忙しいこと。なんとなく、「解説」を読んでいたら、見慣れた文字が目に飛び込んできた。「奥脇」
「山本周五郎は明治三十六年(1903)六月、山梨県北都留郡初狩村八十二番戸奥脇賢造方の長屋で生まれた、ということになっている。」という文章があったのだ。
奥脇というのは山梨に大変多い名前のようで、連れ合いの生まれ故郷富士吉田に行くと、こっちの床屋さんも奥脇、あっちのお寿司屋さんも奥脇ということになっている。
小説が面白くて★ [本]
意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)梅の花の薫りよ。もし心があるならば教えてもらい、訪ねて行くのだが。どこの里から匂ってきたのか。
小説が面白くて★
ディック・フランシスの競馬シリーズを読み直し始めたら、止まらなくなり、この連休中は1日1冊のペースで、手当たり次第に小説にどっぷり浸かってしまった。
うるさく言う親もいないし、子どもも成人しとなると、自分の時間は好き放題に使える。最低限の家事が終われば、部屋がちらかってようが、台所が雑然としていようが、文句を言う人はいない。
不思議なことにゲームをやったり、パチンコをしたりしているのは時間の無駄という気がするが、本を読む分には、それが小説であろうと、遊んでいるという罪悪感はない。
藤沢周平、山本周五郎、ドストエフスキー、バルザック、まだまだ二度読む本はいっぱい!読んでいない司馬遼太郎さんの本もあるし、やっぱりもう少し長生きしようかな。
アマゾンではなくて★ [本]
意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)霞が立っている末の松山では、波が越えないというので波に別れた棚引く雲が越えてゆくようなほのぼのとした春の夜明けです。
アマゾンではなくて★
ずいぶんアマゾンでは本を買いましたが、ここ1年ほどは、駅前の本屋さんでなるべく買うようにしています。
30年前板橋から東村山に引っ越してきたとき、西武新宿線の久米川駅には駅前だけで3軒の本屋さんがありました。北口に1軒、南口に2軒。古本屋さんもいれるともっとありました。
この30年間、いろいろありましたが、今や丸山書房1軒のみ。こうなるとなんとしてもこの1軒にがんばってもらわないと大変寂しいことになるので、何日かかろうと電話で注文して来るまで待つことにしています。
お客様に教えてもらったサプリメントの本「医者に頼るか、サプリメントで治すか」もそうすることにします。
『朗読者』を読んで★ [本]
意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)紅葉が散る時の時雨の色かと思う。私の袖は脆く溢れる涙が紅く染まっているので。
『朗読者』を読んで★
邦題「愛を読む人」のことは知っていたが、何気なく五木寛之氏の『人間の運命』の中に映画と原作の紹介が書いてあり、その文に引かれて、読むことにした。
今まで読んだどの本とも違うもので、さほど長いものではないので、すぐに読み終わったけれど、なんとも不思議な感覚の中にある。
ミステリーというわけではないのに、謎が多く感じられ、また、読み終わってもどう感じ、どう解釈するかはすべて読者次第となっている。
こうなると、とても映画は見れない、見るのが恐ろしい感じさえする。イメージが壊れるとか、そんなものではない。人に委ねるのではなく、自分で考えて答えを見つけなければという感じ。
「ノルウェイの森」 [本]
意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)ほととぎすが遠い雲の向こうに過ぎ去るように貴方(政権?)は宮中を去ってしまって、晴れない思いで五月雨の頃を乱れながら過ごしています。
「ノルウェイの森」
やっと「ノルウェイの森」を読み始めました。
何年前でしょう、発売当時、大ベストセラーとの評判に出した手を引っ込めて、以来縁がなく、このまま読まずにと思っていたら「1Q84」。
何気なくパソコンの先生にその話をしたら、「読む? あるよ」と次の日には貸してくれたので、読む羽目に。
たしか緑と赤の2冊と記憶していたけど、全集なので1冊に合本されていて、とっつきやすい感じ。
交換に読み始めた「奇跡の脳」に、彼、「人間とコンピューターはそっくりだ!」と叫んでいる。
それ、私も1票。
エネルギーの固まり [本]
(意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)卯の花が、あちらこちらに咲く垣根を見ると、雲の間の月の影がさしたものかと思ってしまいました
エネルギーの固まり
ジル・ボルト・テイラーさんの「奇跡の脳」の中で、脳卒中を起こして、心も体もボロボロの状態で病院に運ばれた時、周りで忙しく立ち働く医者や看護婦をエネルギーの固まりとして捉えるところが出てきます。
そのくだりを読んだ時、「あ、そう、そう」とすごく共感しました。私も初めての出産の後、町に出て、人々の行きかう姿を見て、エネルギーの固まりに見えたのです。
ただ、人々はそこにいるのではなく、その人を生み育てたエネルギーがあり、また、その人もエネルギーの固まりとして、子を生み育てる。
「奇跡の脳」と「人形浄瑠璃」と「木村拓哉主演の新ドラマ ザ・ブレイン」 [本]
(意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)惜しんでも止まらない春があるというのに、来て欲しいと望まないのに着てしまった夏服だな。
「奇跡の脳」と「人形浄瑠璃」と「木村拓哉主演の新ドラマ ザ・ブレイン」
アメリカの脳科学者、ジル・ボルト・テイラーさんが37歳の時、脳卒中で倒れたのは8年前。お母さんと二人三脚で挑戦したリハビリで再生を果たした経過を書き表した「奇跡の脳」新潮社刊。
巻末の脳についてのお勉強をしてから本文を読みなさいという著者のすすめにしたがって、多少は右脳と左脳の違いがわかったこの頃。
ちょうど見た文楽は、どうしても後ろの3人の人形遣いと黒子の方と人形の関係が、人間と脳の関係とからまって変な感じ。
木村拓哉の「ヒーロー」が面白かったので、ほとんどみない日本のドラマを見たら、脳の話、当たり前ですが。
ジル博士のレクチャーのおかげで、右脳、左脳、海馬の話もよくわかりました。
「奇跡の脳」を読んで、脳卒中から生還したということよりも、心惹かれるところがあります。
『左脳の言語中枢が徐々に静かになるにつれて、わたしは人生の思い出から切り離され、神の恵みのような感覚に浸り、心がなごんでいきました。高度な認知能力と過去の人生から切り離されたことによって、意識は悟りの感覚、あるいは宇宙と融合して「ひとつになる」ところまで高まっていきました。むりやりとはいえ、家路をたどるような感じで心地よいのです』という部分です。
リフレーンのようにこの感覚が語られ、脳の不思議、生物、人間の不思議に驚きます。
タグ:奇跡の脳
不思議な本 [本]
(意訳:「新古今和歌集の部屋」自閑氏)(さざなみや)志賀の浜松はだいぶ樹齢を重ねているが、どの時代かの子の日に植えた小松が根付いて、大きくなったものだろう。
不思議な本
友だちに勧められてというか、「今、読んでる本ある?」と聞かれて、「特にない」と言ったので、貸してもらった本は白川道作「終着駅」。私にとってはなんとも不思議な本だ。
若い時に親を亡くし、恋人を自分のバイクに乗せて事故で死なせてしまったことから、自暴自棄になり、流れるままにやくざの世界に入り、その捨て身ゆえに、組織内で組長の信頼を得て生きてきた中年のやくざが、ふとしたことから、盲目の若い女性と知り合い、次第に人間らしさを取り戻して行くという話。
今、半分くらい読んだところですが、自分では選ばないと思える本だけど、その感じというのは、カラオケでそれぞれ好みの歌が違うのと同じで、ちょっと面白い。