TSUNAMI★ [映画]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）何年も咲いて散る花を眺めつつ、また貴女のことで物思いに耽りながら暮らす春を今年も経験するのだろうか。
TSUNAMI★
特に見る映画もないなと歌舞伎町をぶらぶらしていて、看板を降ろした映画街で辛うじてやっていた「TSUNAMI」を見ることにした。昔並んで見た「ディープ・インパクト」を思い出しながら、けっこう広い500人は収容できる映画館にせいぜい50人ぐらい。ほとんどはシニアだった。
前段はその時に向けて、海辺の町の人々の暮らしが描かれていて、韓国ドラマでお馴染みの俳優さんが何人も出ていて、我ながら相当な事情通だなと思った。
最初「シュリ」を見た時に主役の男優さんが日本人からすると、脇役的なタイプの人が多く、「へえ、違うもんだな」と思った記憶がある。でも確かに存在感があって、国民的人気が高いのだと思う。
ドラマだと、さほど、突っ込むところもなく見てしまうけど、映画の場合は、「ん、ここはどうなの」「これはちょっと無理があるんじゃない」と、思うところがけっこうあったけど、「ディープ・インパクト」の時と違い、現実のほうが先に行っているので、ひとごとではない気がした。
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アルゼンチン映画「瞳の奥の秘密」★ [映画]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）私の燃え上がった思いは、既に空の煙となっておりますので、例え遠い雲の向こう（宮中）であっても訪ねて参りましょう。
アルゼンチン映画「瞳の奥の秘密」★
「ヒックとドラゴン」や「魔法使いの弟子」なんて、子どもの見るハリウッド映画も、それなりに面白いけど、そればっかりだと飽きてくる。久しぶりにちょっと大人の映画を見ることにした。連れは新宿ピカデリーで、ミスチルのコンサート映画みたいなのを見て（ちょっと心惹かれたけれど）、私は新宿西口の武蔵野館へ向かった。
週刊誌の映評でチラリと見て、面白そうだなと思って選んだものだ。先ずはどこの国の映画か最後までわからなかった。どうもスペイン語らしいというのはわかるけど、スペインではなさそうだ。退職した裁判所の職員が25年前の殺人事件を追想して、小説を書くという筋立てで、当時の年下の女性上司を訪ねるところから始まる。
まず、主役の2人の25年の年月の違いが髪だけというのに面食らってしまった。他の脇役の人はそれなりにメイクで違いをつけてあるのに。その違和感にはすぐに慣れたけれど、映評に書かれていた「犯人がすぐに釈放されて」の理由がわかって唖然。
家に帰って早速インターネットでいろいろ調べて、アルゼンチンの映画で、時代背景がわかって納得した次第。旅行に行く時もまったく何も予備知識なしに行くのが常だけれど、やはり少しは調べて行った方がより楽しめるかなと思った次第でした。
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借りぐらしのアリエッティ [映画]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）忘れないでしょうね。葵を旅の草枕として、刈った後の野原（葵祭の前に神館に泊まったこと）で寝たときに、露に濡れながら見た曙を。
「借りぐらしのアリエッティ」★
前売り券1,300円の第二弾は「借りぐらしのアリエッティ」。映画業界にシニアの差額300円は寄付します。
映画に行く前に、自然に目や耳に入ってきたものは別として、特に内容を調べて行く訳ではないので、「借りぐらし」という意味も全くわからなかった。なんとなく途中で、「借り」と「狩り」をかけてるのかななんて思ったりした。
どちらかというと、「ポニョ」より好きで、普通の日常でありながら、ドキドキする場面もあったり、出会いや別れがあったり、独特の説教くささもあったりして、展開もけっこう早く、なにより、声優の使い方がいつもうまいなと思う。
やっぱり日本が世界に誇れるのはアニメかも。
タグ：借りぐらしのアリエッティ
見ました！「踊る大捜査線」★ [映画]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）少しの情けの言葉を掛けられた女のように、ほんのり白く見える夕顔の花だ。
見ました！「踊る大捜査線」★
自分でも何で見に行ったのかよく分からないんだけど。この頃、ふと思考が途切れることがあって、何気なく、息子に「どうせ見るんだから、前売り券買っとこう」と買ってきて貰った。
さて、お馴染みの新宿ピカデリーの切符売り場で、前売り券を出しながら、「あれ、なんで私まで買ったのだろう」だって、私はシニアで1,000円なのに。
映画はまあまあというところで、小栗旬君が好きだからいいかというようなもんで。でも、織田裕二もとぼけた感じでなかなか良かった。もっと張り切った役かなと思っていたから。
あの三谷幸喜の「有頂天ホテル」よりよっぽどましだと思うけど。
フェーズ６★ [映画]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）この紅に美しく、やっと咲いている梅を折り取ることができました。まだ今朝は真っ白な雪が降る寒い時期ですが。
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フェーズ６★
感染パニック系の映画で、去年、「ドームズデイ」だかを見に行き、とにかく冒頭から感染者は殺してしまう展開に辟易して開始20分位で出てきてしまったことがある。
「フェーズ６」は看板を見ると家族らしき4人が写っているので、まあ、家族が感染を逃れて漂流する話かなと思い、見ることにした。
歌舞伎町の初めて入る映画館で、まず、男女のペアで片方が50歳以上だと1,000円ということで、息子も1,000円になり、さらに入り口でマスクと絵葉書の特典付き。200人ほど収容の狭い会場だけど、ふかふかのシートでとっても座り心地がいい。
さて、映画は。確かに超低予算映画。家族と思ったのは兄弟とガールフレンドの若い男女４人組で、致死率100％、全世界感染の中を、ひたすら感染を逃れてさまよう話。感染から逃れるためには兄妹も恋人もない。自分がその立場だったら、どうするかなと思わせました。
タグ：フェーズ６
月に囚われた男★ [映画]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）梅の花よ。分かっているのですか。春になったと分かる霞がたなびく空を眺めながら、一向に花の咲かない春を嘆いていることを。
月に囚われた男★
てっきり新宿ピカデリーあたりでやってると思ったら、なんと恵比寿ガーデンプレイスまで行かなくてはやってなくて、朝から出かけていきました。
息子のおすすめの映画で、なんでも月で何年もたった一人で仕事をしている男のお話で、（やっぱり宇宙飛行士・アストロノーツというのでしょうか）、もう一人の自分を見つけるとか…。
ガーデンシネマに行くと、中蛇の列（長までいかない）。なんだろうと聞くと、「ちゃんばらぷりん」の前売り券の列とか、隣の、もうちょっと短いのがお目当てのほうだった。なんとなく客層が「インツウ・ザ・ワイルド」の時と同じような。
こう、純文学系というか、まあ、娯楽作品じゃないのかなと思ったけど、けっこう面白かった。監督がデビッド・ボウイの息子さんとかで、ここでも自分の年を感じてしまった。
アリス・イン・ワンダーランド★ [映画]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）春の夜の、（源氏物語の夢浮橋のように）はかない夢が途絶えて、起き出して見ると峰にかかっていた横雲が峰から離れて上っていく曙の空です。
アリス・イン・ワンダーランド★
ジョニー・デップの「チョコレート工場」や「パイレーツ」や「アリス」はいつも見たいと思っているけど、一緒に映画に行く息子のお好みに合わないため、映画館で見たことがない。
今度ばかりはあきらめられず、私は「アリス・イン・ワンダーランド」、息子は「月にとらわれた男」ということで、新宿ピカデリーやバルトをさまよえど、丁度いい時間ではやってない。というか満員。
しかたなく、歌舞伎町に戻ってきて、私は念願の「アリス」に、息子は「シャッター・アイランド」にすることにした。
さて、1時間ほど待って映画館へ。もぎりの女の子に、「なんとかじゃありませんよ！」と声をかけられる。シートに座って、なんかおかしいなと思ったら、そう、３Dじゃなかったんです。「ま、いいか、シニア料金だったし！」
谷津干潟と草原の輝き★ [映画]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）高瀬舟が進みにくくなるほど紅葉の葉が流れ下ってきます。大井川（桂川）では。
谷津干潟と草原の輝き★
何気なくついてるテレビを見ていたら、「たった一人の反乱」としてゴミが捨てられてヘドロと化した谷津干潟の再生に半生をかけた森田三郎さんの物語をやっていて、見入ってしまった。
何年も変人扱いされながら干潟からゴミを集める森田さん、何年目かにやっと理解してくれた新聞記者との場面で、彼の口から発せられた言葉にびっくり、「草原の輝き、花の栄光 再びそれは還らずとも嘆くなかれ その奥に秘めたる力を見出すべし」。
むかし見た映画の中で、ワーズワースの詩として紹介され、なぜか心に残っていたものだった。
40年前はその詩の意味があまりよくわからなかったけれど、今はよくわかる気がする。理解力のない自分にあきれ、あと何年生きれば普通の人並みになれるのか、わからなくなった。
「スペル（禁句）」を見て★ [映画]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）木の下葉が紅葉し始め、かつ散り始めた寂しい山の夕方の時雨の中で、雄鹿が濡れながら妻を呼んでいるのだろうか。http://home.cilas.net/~jikan314/shinkokinwakashu/kanbetu/05/0437.html
「スペル（禁句）」を見て★
きっかけはほんの些細な不親切。逆恨みで言い渡された「禁句（呪文）」。地獄の三日間が始まる。というキャッチコピーに惹かれて見た映画。入り口には絶叫しないで下さいと。
「ＲＥＣ」のようなわけのわからない恐怖映画と違って、不親切にしたためにかけられた「呪い」が原因なので、普通に見ることができた。
話自体は特にどうということはなかったけれど、眠っている呪いをかけられた主人公の左の鼻から蝿が入って、右の鼻から出てきたり、その蝿が唇から入って行った時は「ええー！」とのけぞってしまった。
次に、恋人の家の夕食に招かれて、食事をしている時、その蝿が両親の目の前で口から出てきた時は、「あら、あら」という感じ。
きわめつけは、大雨の中、呪いのかけられたボタンを呪いをかけた本人の墓をあばき、その口に押し込むところになると、なんだか笑うしかなくなってしまった。
タグ：スペル
「あなたは私の婿になる」★ [映画]
意訳：「新古今和歌集の部屋」自閑氏）水渋が袖に付くまで植えた山田に、今は引板を張り、番小屋の番をして夜露に袖が濡れる、あわれが一入感じられる秋が来たんだなあ。
「あなたは私の婿になる」★
土曜日は新宿に息子と映画を見に行き、息子は歌舞伎町でこわーい「REC2」、私は靖国通りの新宿ピカデリーでサンドラ・ブロックの「あなたは私の婿になる」を見てきました。
本当は日本で一番人気とかの新宿３丁目のバルトとかいうシネコンに行きたかったのだけど、朝事務所で仕事をしてからなので、とても間に合わなかった。
映画は出版社の鬼編集長のサンドラ・ブロックがビザの関係で国外退去になるのを回避するため、突如一回りぐらい下の男性秘書に偽装結婚を強要するという内容のラブコメで、けっこう笑えましたよ。
「クーガー女」という言葉が流行りだそうで、なんかこわそうなイメージだけど、一回りしたぐらいだとたいしてびっくりしませんけど。これからはほんとにいろんな組み合わせがありの世の中になると思います。
